はなめがね(みったん編):角屋
はなめがね一同はつづいて角屋へ。
京都市下京区にある角屋はもともと嶋原遊廓の揚屋ですが、現在は「角屋もてなしの文化美術館」として、一般公開されています。(2階に関しては事前予約が必要)
ですが、やはり2階が圧巻です。
2階には緞子の間、御簾の間、桧垣の間、扇の間、青貝の間などいくつかの座敷があり、江戸時代にはここで坂本龍馬や新撰組の隊士達が宴をおこなっていたそうです。新撰組の隊士の中には酒癖の悪いのもいたらしく、青貝の間には暴れ回ってできた刀傷なんかも残されています。
その青貝の間は、壁や建具などいたるところに青貝を散りばめた異国風のつくりになっていますが、400年間ろうそくを灯し続けたこの座敷はかつての浅葱色の壁は、煤で黒く沈み、窓から差し込む光によって浮き上がる青貝の輝きをより一層引き立てています。
ほかにもすばらしい部屋ばかりで、通路だと言われている部屋にも、与謝蕪村のふすま絵が何気なく立てかけられていたりします。
今回のはなめがねで大きな目的のひとつであった扇の間もまたすばらしかったですね。
浅葱色の壁に天井に貼られた58枚の扇面。新建築の創刊80周年記念の「日本の建築空間」の表紙を飾っており、これをよんで以来、ずっと見たくなってました。
こんなにすばらしい空間が広がってるよと写真でお伝えしたいのですが、2階部分は一切の撮影禁止。
Webで見かけた画像をちょくちょくリンクしておきますが、是非予約をしてご自分の眼で確かめてみてください。
by haruya95
| 2008-11-25 15:16
| 建築