95's Diary

95の徒然なる日記です。
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深海の記憶
時間の重さを感じるのは、時間が止まったように自分の中で意味を成さないときだ。そんなときは小さな灯りと音楽に浸かる。

音楽は不思議だ。側にあって、果てしなく遠い。

なんとなくクラシックが聞きたくなるのはなぜだろう…。

幼い記憶。耳の片隅に残る微かな記憶。人類は血の中に音楽の記憶を持っている、なんてコトは言わない。言えない。ただ小学校の校舎に流れる記号的な音楽が、記憶の奥で憂愁とともに微かに息をしている。

小さな頃チャイコフスキーが好きだった。ステレオなんて気のきいたものは家にはなくて、テレビの前で食い入るように聞いた。チャイコフスキーが耳に心地よかったことを覚えている。なぜ今聞かなくなったのだろう。人の記憶の海は海底と水面しかない。絶えず揺れ動くか、心の奥底へと忘れ去られていく。

僕の海底でひっそりと息をしているものはどれだけあるのだろう。こんな夜は真っ暗な記憶の海底へと潜ってみるのもいいかもしれない。時間という重りをつけて。そして夜の明るさはすぐに見えなくなる。

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by haruya95 | 2007-06-25 01:55 | 徒然…
版築2週目。
今日は近江環人のコミュニティプロジェクト実習:版築の2週目。思った通りのハードな一日になった。梅雨だというのに2週連続の快晴ということは、よほどの晴れ男が紛れ込んでいるらしい。

今週は基礎枠を据えて基礎を打った。
なかなか型枠がきちんとした位置に納まってくれない。
1mmとの戦い。
暑い!

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作業も2週目にもなると会話も弾む。こうした枠を越えた会話ができるところがおもしろい。

毎度作業を進めながら木匠塾での活動を思い出す。

作業にアクシデントはつきものだが、その結果1時間ほど作業が延長になってしまった。さすがにそのころには暑さも引いてきていたが、みんなお疲れの様子。
ふと夕焼けが美しくて目に入った。
琵琶湖の色は毎日変わる。
作業がのびたために見れた風景。
こんな夕焼けが見れるなら時間なんて延びてもかまわないと思った。

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by haruya95 | 2007-06-24 01:35 | 地域
コアパーソン
伝えたい想いと人に伝えようとする意志があればその想いは真摯に対象の胸を打つ。そんなことを改めて感じた。
近江環人の今週の「地域診断法特論」と「コミュニティマネジメント特論」は確かに自分の中に大きな衝動を感じた。

航空写真というのは実におもしろい。鵜飼先生がおっしゃっていたがまさに「鳥になれる」。ミクロだけでなくマクロの視点にリアリティを持ったのは初めてだ。奥貫教授の授業はそんな人の視覚を越えたシークエンスを与えてくれる。地図はたしかに多くを語る。時間軸を含む情報を見いだすことも可能であるが、やはり記号の枠からは出られない。航空写真は否応なく風景を伝えてくれる。そしてその現実も。鳥にならなければ気付けないことが山ほどある気がしてくる。本当の鳥達はまるで地図のように変化していく風景をどのように見下ろしているのだろうか。

話題転換。

良好な地域のコミュニティにはキーパーソンの発掘と連携が欠かせない。たしかにそうだ。しかし中にはその地域同士でさえをつないでしまうような地方の中心となる人がいると思う。今日の講師である北川憲司さんはまさにそんな人だと思う。今日の講義だけでも彼の存在ははかりしれないと感じた。地方の現在にクリティカルな問題をぶつけ、未来に明確なヴィジョンを持つことができる人物だ。ほとんどの人は現状に目を奪われるかもしれない。しかし、中には今と半世紀後を同時に見れる人物がいるということを北川さんは教えてくれる。
「いろんな人に会うこと」。最後に北川さんはおっしゃていた。我ながら小心者だなと思うが、もっと積極的に人と会わなければ、話さなければと思う。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。

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by haruya95 | 2007-06-23 01:25 | 地域
2つの設計演習
4月から環境科学部環境・建築デザイン専攻の「設計演習3」と人間文化学部生活デザインの「住居設計演習3」のTA(ティーチングアシスタント)をしている。
月曜日は「住居設計演習3」の日。

こうして環境の違う2つの設計演習に出ていると、建築デザインと環境デザインのそれぞれの違いがでてくるのがおもしろい。
そもそものデザインアプローチのやり方が違う。

建築デザインはまず敷地の特性や機能からヴォリュームに入り、部分へと落とし込んでいく。プレゼンにおいても魅せる模型、魅せるパネルに仕上げようとする。
生活デザインでは部分のシーンや動線、コンセプトイメージなどを現す部分から入る傾向が強いように思う。部分から全体へといった建築とは逆のベクトルが働いている。
これはやはりそれぞれの学科・専攻の特色が出ていると思うが、おもしろいのは生活デザインの学生がヴォリュームから設計に入ったり、建築デザインの学生が部分から入ったりするとなかなかうまくいかったりすることがしばしば見られる。

僕はどちらに対してもまずはそれぞれのスケールでの関係性を考えてほしいと思う。ヴォリュームなら環境との関係、機能との関係、ユーザー間の関係、ディティールなら身体との関係などなど。
最近思うのは設計の第一段階は関係性を読み明かし、整理することだということ。それをいかにクリティカルに行えるかにかかっていると思う。条件とともに整理をすればおのずと問題は浮かび上がってくるだろうし、それに対しての批評性を持たせればよい。もちろんそれだけでは設計なんてできないけど。

自分は何を問題視しているのかを把握し、やりたいことやアイデアを生かし切れているのかを注意深く考えてほしいと思う。(と自分に言い聞かす)

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by haruya95 | 2007-06-19 01:48 | 建築
版築開始!
土曜日には近江環人の「コミュニティプロジェクト実習」がありました。今回からは実際に身体を動かして、「版築」で茶室をつくるらしい。梅雨とは思えないようなからっとした炎天下のもと作業にあたります。

版築とは、土壁の一種で、壁に塗るのではなく、層状につき固めて土で壁そのものをつくる工法です。日本では法規上構造体としての使用は認められていませんが、海外では例も多く、日本でも、例えば龍安寺石庭園の壁なんかも版築でつくられています。何度もつき固めては重ねていくので、粒子の違いから水平にストライプ状の模様ができるのが特徴です。

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その「版築」を実際につくるということで、講師に建築家の畑中久美子さんが来られて、レクチャーをしていただきました。今回は現場の丁張と基礎の型枠づくり。思っていた以上に作業は進んで、何とかその日ののるまは完了。講義の時にはあまり喋る機会がなかったけれど、皆が手と口を動かしていて、いつもよりコミュニケーションがとれたと思います。

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こうしてみんなで作業をしていると多賀木匠塾を思い出しました。

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by haruya95 | 2007-06-18 00:36 | 地域
雨に咲く陽の花
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あじさいの咲く季節ですね。僕はどちらかというと桜よりあじさいの方が好みです。

桜には一瞬の季節に咲く儚さと、その短い季節の中で咲き誇ろうとする生命力を感じます。しかし、あじさいの淡い色彩にはしんと佇む気品のようなものを感じます。同じく短い季節の花ですが、静かに枯れていく様は梅雨の終わりと夏のはじまり、季節のかわりめを現しているかのようです。ちなみにあじさいは紫陽花と書くのですが、梅雨で雨の多い季節なのに陽の花って不思議ですよね。

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by haruya95 | 2007-06-16 00:13 | 徒然…
マメな2人、ムラな3人
 最近、師である松岡拓公雄先生が彦根にも事務所を開かれるということで、西村カフェの2階に着々と事務所ができつつあります。本日はその壁塗りということでその左官を行いました。

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 以前何度か経験はしているのですが、どうもうまくいかない…。左官にも向き不向きがあるらしく、それを克服するには長年の修行が必要とのこと。なるほど、となりの尾田くんはすばらしく均等に塗れてたなぁ…。性格のマメさが関係しているようです。どうやら血液型は関係ない様子。性格のマメな2人を除いてムラが少々残ってしまいました。

世の中には確かに才能と向き不向きがあるようです。

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by haruya95 | 2007-06-10 18:05 | 徒然…
雷のち晴れ
雷を伴う雨が続いています。

 昨日はなんと大学の発電実験用風車に落雷があったそうです。なんでも測定器や近くのコンセントが吹っ飛んだとか。恐ろしい…。一部地域ではヒョウも降っていたらしく、
雷鳴は春の終わりを告げているようにも感じます。

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 今日は4月から受講している「近江環人:地域再生学座」の実習日でしたが、今回は太陽光発電実習の最終日。それぞれのテーマごとに太陽光発電を設置する際の条件による変化のシュミレーションを行います。この課題を通して感じたのは、太陽光発電はまだ普及していくのは難しいのかなということです。一般家庭におけるソーラーパネルの設置はまだまだ安価とは言えず、小面積では発電量もやや低くなってしまいます。では現在一般家庭で太陽光発電を取り入れるのは損なのか、得なのか?

答えは、現状ではどちらでもありません。
 太陽光発電の場合、充電ができないため、一般家庭では発電する昼間はあまり電気を使わないので売って、発電できない夜間電気を買って使用するといった状況が発生します。その場合電気料金のプランが採算に大きく関わってきますが、現状では採算が合うのに30年程かかってしまいます。また地域によっても発電量は異なり、一般的に太平洋側が安定した発電量を得ることができます。ただし、多くのソーラーパネルの使用年数は約30年とされているため、採算が取れる頃には寿命が…といったことになる可能性が考えられます。

 太陽光発電は環境にいいとか、電気料金が減ってお得だとか言われますが上記のような一般家庭の場合、多くの電力を使用する夜間は買電するため、結局発電所は稼働せざるをえません。それでなくとも昼間はオフィスなどで大量の電気が使用されます。

 ここまで書くとなんだか太陽光発電って?みたいな話しになってきますが、もちろん有益です。太陽光発電は使用資源がほぼ'0'の恒久的クリーンエネルギーであるため、次世代エネルギーとしても高い注目を浴びています。ただ普及にもうしばらくの時間がかかるだろうとされています。それを支える社会的な循環システムの構築も必要ですが。私たち民間レベルの小さな取り組みの集積がものごとを徐々に変えていくのだと思います。

 金銭的なものの見方をすれば、確かにそれほどの差はありません。しかし、私たちはそろそろ次のステップで環境を考えるべきだと思います。

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by haruya95 | 2007-06-10 02:04 | 徒然…
雨と障子
雨の日は読書がとてもよくすすむ。

今日の講義は午後からだったので午前中は部屋で本を読んで過ごした。
それにしても障子越しに差す光は、晴れた日より、今日みたいな雨の日や少しどんよりした日の光の方が魅力的だなと思う。晴れた日はいくら障子が和らげるからといっても日の光が部屋中を否応なく満たしてくれる。それはそれで快適だとは思う。しかし、雨の日の光は不思議な質量感をもって部屋に光を差し込める。そのとき障子は、紙という物質を離れて、光の触媒として神秘的な色を帯びる。
暗すぎず、明るすぎず…。雨が心地よいリズムを刻んでくれる。

個人的には日本の木造建築には雨がよく似合うと思う。元来大きな屋根と庇に覆われた、日本の住空間においては、さんさんと太陽が照る日よりも、雨の日に室にて差し込むほのかな光に雨音を愉しむのも一興ではないかと思う。

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by haruya95 | 2007-06-09 02:31 | 建築
偉大なる建築家と息子
講義の息抜きに「MY ARCHITECT」を観る。以前から観よう観ようと思っていたのですが、ようやく機会を得て観ることができました。すでに世間は「スケッチオブフランクゲーリー」に注目がいっていますが…


20世紀の巨匠の一人であるルイス・カーン。この映画は、ルイス・カーンの息子が父親の影を追ってカーンが設計した建築、また様々な建築家や友人を訪ねていくドキュメンタリー形式の映画です。

ルイス・カーンは、ペンシルバニア駅のトイレで身元不明の遺体として発見される(住所の書かれたものがなかったために身元がわかるまで3日間遺体安置所に置かれた)10年前になってようやく陽の目を見た建築家です。
彼は3つの家族を持つことになりますが、物語の主人公であるナサニエル・カーンは3番目の子どもとして、ルイスが50代のときに生まれました。ナサニエルが11歳の時にルイスは亡くなるのですが、彼を取り巻く出生に関するコンプレックスがそのまま映画に反映されています。父親への愛情、尊敬、疑念、嫌悪、それらがにじみ出ていました。旅する中で聞く、様々な人の様々な父親への意見は、物語にさらなる深みを与え、ルイス・カーンの光と影の一端を垣間見ることができます。特に、初めてナサニエルを含むルイスの子供たちが話し合う場面は印象的でした。それぞれがそれぞれにコンプレックスを持ち、解決できない部分を持ちながらも、「僕たちって家族なのかな」と問いかけるシーンは、考えさせられることがありました。

ルイス・カーンは多くの傑作的な建築を残しました。ソークにキンベルに…。ある者は多くの傑作を残した偉大なる建築家と賞賛し、またある者は家庭を考えない仕事の亡者と非難しました。しかし、それらの証言は結局、ルイスの建築を絶対的なものへとします。多くのインタビューが繰り広げられる中でとても、カーンの建築について腑に落ちたコトバがあったので引用します。


ルイスは君の中にいる、私の中にいる、この建築の中にいる…

「沈黙の中に彼の声が聞こえる…」


人間ドラマとしても、建築的な視点から見ても内容の濃い映画でした。いつか必ずカーンを訪ねる旅をしようと思います。

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by haruya95 | 2007-06-06 02:23 | 建築


by haruya95
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久郷 晴哉(クゴウハルヤ)
haruya kugo

1984年生まれ。

2007年
滋賀県立大学 環境科学部
環境・建築デザイン専攻
卒業
2009年
同大学大学院 環境科学研究科
卒業

現在はデザイン関係の仕事に
ついてます。

TOKYO POLAROIDS
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