95's Diary

95の徒然なる日記です。
版築開始!
土曜日には近江環人の「コミュニティプロジェクト実習」がありました。今回からは実際に身体を動かして、「版築」で茶室をつくるらしい。梅雨とは思えないようなからっとした炎天下のもと作業にあたります。

版築とは、土壁の一種で、壁に塗るのではなく、層状につき固めて土で壁そのものをつくる工法です。日本では法規上構造体としての使用は認められていませんが、海外では例も多く、日本でも、例えば龍安寺石庭園の壁なんかも版築でつくられています。何度もつき固めては重ねていくので、粒子の違いから水平にストライプ状の模様ができるのが特徴です。

e0125059_0322295.jpg


その「版築」を実際につくるということで、講師に建築家の畑中久美子さんが来られて、レクチャーをしていただきました。今回は現場の丁張と基礎の型枠づくり。思っていた以上に作業は進んで、何とかその日ののるまは完了。講義の時にはあまり喋る機会がなかったけれど、皆が手と口を動かしていて、いつもよりコミュニケーションがとれたと思います。

e0125059_0325288.jpg


こうしてみんなで作業をしていると多賀木匠塾を思い出しました。

[PR]
# by haruya95 | 2007-06-18 00:36 | 地域
雨に咲く陽の花
e0125059_015568.jpg


あじさいの咲く季節ですね。僕はどちらかというと桜よりあじさいの方が好みです。

桜には一瞬の季節に咲く儚さと、その短い季節の中で咲き誇ろうとする生命力を感じます。しかし、あじさいの淡い色彩にはしんと佇む気品のようなものを感じます。同じく短い季節の花ですが、静かに枯れていく様は梅雨の終わりと夏のはじまり、季節のかわりめを現しているかのようです。ちなみにあじさいは紫陽花と書くのですが、梅雨で雨の多い季節なのに陽の花って不思議ですよね。

[PR]
# by haruya95 | 2007-06-16 00:13 | 徒然…
マメな2人、ムラな3人
 最近、師である松岡拓公雄先生が彦根にも事務所を開かれるということで、西村カフェの2階に着々と事務所ができつつあります。本日はその壁塗りということでその左官を行いました。

e0125059_1831273.jpg


 以前何度か経験はしているのですが、どうもうまくいかない…。左官にも向き不向きがあるらしく、それを克服するには長年の修行が必要とのこと。なるほど、となりの尾田くんはすばらしく均等に塗れてたなぁ…。性格のマメさが関係しているようです。どうやら血液型は関係ない様子。性格のマメな2人を除いてムラが少々残ってしまいました。

世の中には確かに才能と向き不向きがあるようです。

[PR]
# by haruya95 | 2007-06-10 18:05 | 徒然…
雷のち晴れ
雷を伴う雨が続いています。

 昨日はなんと大学の発電実験用風車に落雷があったそうです。なんでも測定器や近くのコンセントが吹っ飛んだとか。恐ろしい…。一部地域ではヒョウも降っていたらしく、
雷鳴は春の終わりを告げているようにも感じます。

e0125059_272023.jpg


 今日は4月から受講している「近江環人:地域再生学座」の実習日でしたが、今回は太陽光発電実習の最終日。それぞれのテーマごとに太陽光発電を設置する際の条件による変化のシュミレーションを行います。この課題を通して感じたのは、太陽光発電はまだ普及していくのは難しいのかなということです。一般家庭におけるソーラーパネルの設置はまだまだ安価とは言えず、小面積では発電量もやや低くなってしまいます。では現在一般家庭で太陽光発電を取り入れるのは損なのか、得なのか?

答えは、現状ではどちらでもありません。
 太陽光発電の場合、充電ができないため、一般家庭では発電する昼間はあまり電気を使わないので売って、発電できない夜間電気を買って使用するといった状況が発生します。その場合電気料金のプランが採算に大きく関わってきますが、現状では採算が合うのに30年程かかってしまいます。また地域によっても発電量は異なり、一般的に太平洋側が安定した発電量を得ることができます。ただし、多くのソーラーパネルの使用年数は約30年とされているため、採算が取れる頃には寿命が…といったことになる可能性が考えられます。

 太陽光発電は環境にいいとか、電気料金が減ってお得だとか言われますが上記のような一般家庭の場合、多くの電力を使用する夜間は買電するため、結局発電所は稼働せざるをえません。それでなくとも昼間はオフィスなどで大量の電気が使用されます。

 ここまで書くとなんだか太陽光発電って?みたいな話しになってきますが、もちろん有益です。太陽光発電は使用資源がほぼ'0'の恒久的クリーンエネルギーであるため、次世代エネルギーとしても高い注目を浴びています。ただ普及にもうしばらくの時間がかかるだろうとされています。それを支える社会的な循環システムの構築も必要ですが。私たち民間レベルの小さな取り組みの集積がものごとを徐々に変えていくのだと思います。

 金銭的なものの見方をすれば、確かにそれほどの差はありません。しかし、私たちはそろそろ次のステップで環境を考えるべきだと思います。

[PR]
# by haruya95 | 2007-06-10 02:04 | 徒然…
雨と障子
雨の日は読書がとてもよくすすむ。

今日の講義は午後からだったので午前中は部屋で本を読んで過ごした。
それにしても障子越しに差す光は、晴れた日より、今日みたいな雨の日や少しどんよりした日の光の方が魅力的だなと思う。晴れた日はいくら障子が和らげるからといっても日の光が部屋中を否応なく満たしてくれる。それはそれで快適だとは思う。しかし、雨の日の光は不思議な質量感をもって部屋に光を差し込める。そのとき障子は、紙という物質を離れて、光の触媒として神秘的な色を帯びる。
暗すぎず、明るすぎず…。雨が心地よいリズムを刻んでくれる。

個人的には日本の木造建築には雨がよく似合うと思う。元来大きな屋根と庇に覆われた、日本の住空間においては、さんさんと太陽が照る日よりも、雨の日に室にて差し込むほのかな光に雨音を愉しむのも一興ではないかと思う。

[PR]
# by haruya95 | 2007-06-09 02:31 | 建築
偉大なる建築家と息子
講義の息抜きに「MY ARCHITECT」を観る。以前から観よう観ようと思っていたのですが、ようやく機会を得て観ることができました。すでに世間は「スケッチオブフランクゲーリー」に注目がいっていますが…


20世紀の巨匠の一人であるルイス・カーン。この映画は、ルイス・カーンの息子が父親の影を追ってカーンが設計した建築、また様々な建築家や友人を訪ねていくドキュメンタリー形式の映画です。

ルイス・カーンは、ペンシルバニア駅のトイレで身元不明の遺体として発見される(住所の書かれたものがなかったために身元がわかるまで3日間遺体安置所に置かれた)10年前になってようやく陽の目を見た建築家です。
彼は3つの家族を持つことになりますが、物語の主人公であるナサニエル・カーンは3番目の子どもとして、ルイスが50代のときに生まれました。ナサニエルが11歳の時にルイスは亡くなるのですが、彼を取り巻く出生に関するコンプレックスがそのまま映画に反映されています。父親への愛情、尊敬、疑念、嫌悪、それらがにじみ出ていました。旅する中で聞く、様々な人の様々な父親への意見は、物語にさらなる深みを与え、ルイス・カーンの光と影の一端を垣間見ることができます。特に、初めてナサニエルを含むルイスの子供たちが話し合う場面は印象的でした。それぞれがそれぞれにコンプレックスを持ち、解決できない部分を持ちながらも、「僕たちって家族なのかな」と問いかけるシーンは、考えさせられることがありました。

ルイス・カーンは多くの傑作的な建築を残しました。ソークにキンベルに…。ある者は多くの傑作を残した偉大なる建築家と賞賛し、またある者は家庭を考えない仕事の亡者と非難しました。しかし、それらの証言は結局、ルイスの建築を絶対的なものへとします。多くのインタビューが繰り広げられる中でとても、カーンの建築について腑に落ちたコトバがあったので引用します。


ルイスは君の中にいる、私の中にいる、この建築の中にいる…

「沈黙の中に彼の声が聞こえる…」


人間ドラマとしても、建築的な視点から見ても内容の濃い映画でした。いつか必ずカーンを訪ねる旅をしようと思います。

[PR]
# by haruya95 | 2007-06-06 02:23 | 建築
フラーな一日。
e0125059_058564.jpg


突如として大学のセンター広場にフラードームが現れました。ビックリです。聞けば一回生の演習の一環とのこと。こんなのは僕らのときにはなかったなぁ…。正直楽しそうです。
ちなみに上の写真の右の方で轟先生がピースしてます。

午後は住居設計演習のティーチングアシスタントでしたが、後半の課題である幼稚園の参考に米原幼稚園(設計:遠藤周平)と彦根市立若葉小学校(設計:渡辺設計)を見学。何の因果か、またしてもフラードームに遭遇。

e0125059_0582186.jpg


フラーの中にもフラーが…

e0125059_026889.jpg


しかし、今日一番の驚きは若葉小学校でした。中庭を中心としたコの字型プランですが、オープンクラス形式に学年毎にフリースペースやテラスがついていたりで、小学生が喜びそうなスペースも多く取られています。また音楽室などの地域でも使える施設は分節配置することで地域に開くことを意識しています。屋外と各クラスとの関係がきちんと取られていますが、少し外に出にくそうなのが残念。これがさっと外に出れるようなら避難経路が大きく確保できる上、気持ちよいだろうなと感じました。なにより興味深かったのが様々まモチーフが使われていましたが、割と破綻せずにおさまっていることでした。あれだけいろいろなコトをするとうざったい印象になることが多いと思いますが、ここではその表情を豊かにしている。集落的なデザインの一つの在り方を示した建築ではないかと思います。


e0125059_1383522.jpg

[PR]
# by haruya95 | 2007-06-05 00:21 | 建築
三宅一生とチョコレート
NHK教育 『ETV:三宅一生 未来のデザインを語る』
三宅一生さんのインタビューを中心に進む90分番組でした。

三宅一生さんはファッションデザイナーとしてだけではなく、21_21DESIGN SIGHTのディレクターもなされている世界屈指のデザイナーです。
彼の「一枚の布」を知り、AXISギャラリーで:A-POCを初めて見た時はとても衝撃的でした。ファッション=流行みたいな構図が一般的な見方だと思いますが、彼はそこにデザインに何ができるかという問いに一つの見解を示している。日本の美と社会性の融合をプロダクト的なおもしろさを満たしつつ実現している。伝統を考えると同時に未来を創造されているところに三宅一生さんの強さを感じました。

番組は三宅さんの紹介と21_21DESIGN SIGHTの話題を中心に進んでいきますが、三宅さんが「日本の伝統」と「デザインの社会性」について語っておられるのが印象的でした。
番組の後半では現在行われているチョコレート展についてのことでしたが、ジェームズ・モリソンの作品が特に印象的でした。カカオの生産地である貧困国とその消費地である富国の現実、その背景、象徴を隠喩する一本のライン。他に紹介されていた自身の内的表現に留まった多くの作品と一線を分けていたと思います。
デザインの社会性について語る良質の番組であったと思います。

できれば会期中に行きたい!

[PR]
# by haruya95 | 2007-06-04 00:07 | デザイン
ブログ開設
とうとうブログを開設しました。
これまでパソコンの日記に書いてきましたが、心機一転したいと思います。

デザイン、アートの話題や本についての感想、考察なんかが入れられればと思っています。つたないブログにならないよう努力します。

不定期更新。

[PR]
# by haruya95 | 2007-06-03 18:51


by haruya95
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
profile
久郷 晴哉(クゴウハルヤ)
haruya kugo

1984年生まれ。

2007年
滋賀県立大学 環境科学部
環境・建築デザイン専攻
卒業
2009年
同大学大学院 環境科学研究科
卒業

現在はデザイン関係の仕事に
ついてます。

TOKYO POLAROIDS
SHIGA アカロイド



Links
ブログパーツ
カテゴリ
以前の記事
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧